総長さま、溺愛中につき。③〜暴走レベルの危険な独占欲〜





「急に……? おかしいな、本当に問題ないのか?」

「大丈夫だよ! もう戦意喪失って感じだったし」

「どういうことだ……わけのわからない男だ……」

「さあ、なんだろうね~」



 僕は何も知らないふりをして、自分の席につく。

 舜くんと滝くんは、まだ納得いかないのかふたり揃って難しそうな顔をしている。



「あいつが大人しくなるなんて……サラが関係しているとしか思えないな」



 ……おおっと、鋭いな。

 名推理の舜くんに、「そのとおり〜」と言ってあげたくなった。

 横目で由姫を見ると、あからさまにびくっと動揺している。

 ふふっ、かわいい。



「なんでそこでサラが出てくるの? 関係ないでしょ~」



 大丈夫、僕が適当に誤魔化してあげるからね~。



*次回の更新4月11日(土)13:00〜*