「急に……? おかしいな、本当に問題ないのか?」
「大丈夫だよ! もう戦意喪失って感じだったし」
「どういうことだ……わけのわからない男だ……」
「さあ、なんだろうね~」
僕は何も知らないふりをして、自分の席につく。
舜くんと滝くんは、まだ納得いかないのかふたり揃って難しそうな顔をしている。
「あいつが大人しくなるなんて……サラが関係しているとしか思えないな」
……おおっと、鋭いな。
名推理の舜くんに、「そのとおり〜」と言ってあげたくなった。
横目で由姫を見ると、あからさまにびくっと動揺している。
ふふっ、かわいい。
「なんでそこでサラが出てくるの? 関係ないでしょ~」
大丈夫、僕が適当に誤魔化してあげるからね~。
*次回の更新4月11日(土)13:00〜*

