「来て!」 「え?」 見上げると はぁはぁと息をきらせた十環先輩が。 「いいから、お弁当を持って来て!」 「でも……六花と……」 「りっちゃん、ごめん。 どうしても今 桃ちゃんを借りたいんだけど、良い?」 「もちろんですよ。 桃ちゃん、行ってらっしゃい」 六花はとびきりの笑顔を 私に向けると 私のお弁当が入った袋を 手渡してくれた。