「…てか、引いちゃった?まぁ、仕方ないよね。あたしね、ホストにはまっちゃってさぁ。目が覚めたときには…って感じで。貯金が底ついて、こっちが店いけなくなったらソッコーホストはあたしの事はもう用なしっぽくなって。アホらしいでしょ?」 「その人のこと、本気で好きだったの?」 「うん。でも、あっちは金づるって思ってたんだよね、きっと。ほーんと優しかったんだけどね…。今思えば、偽りの優しさだよね。」 そう言って、亜弥は声を落とした。