どんな顔していいか、わからないもん……っ。

ゴシゴシと、涙をこする。また新たな涙が溢れてきて、キリがなかった。

私が信じていたものは、なんだったんだろう。

初めから、私に仲間なんて……いなかったのかな……。



「……由姫?」



——え……?

背後から声がして、反射的に振り返る。

そこにいたのは……。



「蓮、さん……」



どうして、こんなところにいるの……?

薄暗くて、表情はわからない。

でも、月の光に反射しているキレイな髪、暗闇に生える瞳の色が


蓮さんだった。