「ま、待って……」 春ちゃん、私だよ……! 『“サラ”がどこにいたって、俺が見つけてやるから』 ここにいるよっ……。 ゆっくりと、振り返った春ちゃん。 ゴミをみるような目で私を見下ろして……。 「ブスが俺に話しかけてくるな」 聞いたことのないような低い声で、そう言った。 「……っ」 ねえ、春ちゃん。 どっちが……本当の、春ちゃんなのっ……? 毎日電話をくれる、優しい春ちゃんが本当? それとも……——今私の目の前にいる春ちゃんが、本当?