総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜




——バタン。

扉が開いて、ひとりの男の人が入ってくる。



「あっ……」



春、ちゃんっ……。

春ちゃんなら、きっと気づいてくれるはずっ……。

すがるような気持ちで、春ちゃんのほうを見た。

スタスタとこちらに近づいてきて……私を見て、立ち止まった春ちゃん。

じっと私を見つめた春ちゃんの姿に、気づいてくれたのかもしれないと期待したのもつかの間だった。



「……おい、なんだこれ」



私から視線を逸らし、fatalのみんなにそう聞いた春ちゃん。

……春、ちゃん……?

もう私の存在なんて見えていないかのように、ソフェのほうに歩いていく春ちゃんの背中。