持って来た今日使う教科書やノートを、机の中に直す。
その途中、隣の席からじっと視線を向けられている気がして、海くんのほうを見た。
案の定、不思議そうにこっちを見ている海くんと目が合う。
「海くん?どうしたの?」
「あ、いや……」
何やら言いたいことがある様子の海くんに、首をかしげる。
「なあ由姫、舜先輩から聞いたんだけど……生徒会入るってほんとか?」
えっ……!
「「……は?」」
私が反応するより先に、後ろにいる弥生くんと華生くんが声を上げた。
も、もう知ってるのっ……。
舜先輩、仕事が早すぎるというか……。