本当は立てないほど全身が痛いけど、カッコ悪いところは見せたくなくて強がった。



『こっちに裏口がある!早く!』



彼女は、残っていたbite以外のやつらを全員誘導し、逃してくれた。

僕がサラを好きになった……サラが伝説になった日の話。

そして僕はこの日、nobleへの正式加入を決めた。

その後、biteは幹部クラスは全員捕まり、少年院に送られた。

他の残党も次々と捕まり、biteは解散。繰り上がりでfatalがNo.1の座に降臨した。

当時アジトにいたやつらが“サラ”の噂を広め、サラは伝説の人に。

しかしその日以来、fatalの幹部たちがサラを囲うようになり、サラの姿は見られなかった。

そして……サラが町から消えたという噂が流れ、それが事実だと判明。

行方は誰も知らないという、摩訶不思議なことになった。