笑顔で「はいっ」と返事をし、ココアをひとくち飲む。
口内に広がる甘さに、ほっと一息ついた。
ここに来た本来の目的とは違う形になったけど、なんとかやっていけそう。
南くんも、約束は守ってくれるだろうし。
プルルルと、生徒会室にあった電話が鳴った。
滝先輩が出て対応する。電話を終えた滝先輩が、疲れた表情でため息を吐いた。
「東、呼び出しだ」
「……またか。悪い、俺と滝は出る。今日は仕事は溜まっていないから、好きな時に帰ってくれて構わない」
わっ、大変そう……。
慌ただしく出て行くふたりに、「お疲れ様です」と労りの言葉をかけた。
「ああ、またな」
ふたりが生徒会室から出て行き、扉が閉まる音が響く。
「さ……じゃなくて、由姫もう帰る?」
い、今サラって言いかけたっ……!

