「つーか、生徒会に入ったって南から聞いたけど、その関係だった?もし風紀に用事があるなら、直接俺に話してくれたら取り合うから。……あ、連絡先渡しておく」
そう言って、持っていたメモの切れ端に電話番号を書いて、渡してくれたふゆくん。
それを受け取る時に触れた手は、なんだかとても温かく感じた。
ふゆくんをじっと見つめると、なぜかその目が大きく見開かれる。
「えっ……」
どうして驚いているんだろうと思ったけど、すぐにわかった。
私の目から溢れた涙が一筋、頬を伝っていたこと。
……違う、これは悲しい涙じゃない。
嬉しくて……安心した涙だから。
驚いているふゆくんを見つめていると、自然と笑みがこぼれた。
昔はまったく顔を見てくれなかったのに、今は女の子と話すの、平気になったのかな。
ふふっ、変わったけど、変わってない。
ふっと、溢れた笑顔をふゆくんに向ける。

