『みんなで見回り?』



すごい大人数っ……。



『たまにはいいかもね』



春ちゃんが、そう言って私の頭を撫でる。



『俺たちがいれば心強いでしょ?』



得意げな秋ちゃんに、笑顔で頷く。



『うん、とっても!』

『俺らが揃えば無敵だし!』



なっちゃんも嬉しそうに笑っていて、私たちはみんなでアジトを出た。








平和で、楽しくて、輝いていた……今ではもう遠い思い出になってしまった日のことを思い出して、胸が痛んだ。

素敵な思い出さえ、今は思い出すだけで悲しい気持ちになる。