「早く元気になってね、由姫。しんどい時は、僕と甘いもの食べにいこう?」

「うんっ、行きたい!」

「美味しい場所たくさん知ってるから、いつでもいこうね?」



どうやら、校内には私のまだまだ知らないスイーツスポットがあるみたい。

南くんの言葉に、とっても楽しみな気持ちになった。



「ふふっ、南くんには、いつも元気もらってばっかりな気がする」

「ほんとに?嬉しいなぁ!僕も由姫といるとすごく楽しい!fatalのやつらに何か言われたら、いつでも僕に言ってね」



南くんはかわいいけど、さっきなっちゃんから助けてくれたり、相談に乗ってくれたり、すごく頼りになる人だ。

最初は生徒会に入らなかったらバラすなんて脅されて、怯えていたけど……あの日南くんに見つかって、よかったのかもしれない。



「ねえねえ、早速なんだけど、今からクレープ食べにいこうよ!すごーく美味しいお店があるんだよ!」

「ほんと!行きたい……!」

「よし決まり!それじゃあ行こっか?」



ふたりで家を出て、クレープを食べに向かった。