遠慮がちに聞いてくる南くんに、ちゃんと話そうと思ったけど……。
「あの、話したら長くなりそうで……」
生徒会室に行かなきゃいけないから、これ以上南くんを引き止めることはできない。
「じゃあ、生徒会が終わったら僕の部屋で話そうよ」
そう言ってくれた南くんに、私はこくりと頷いた。
その日の生徒会が終わって、一旦荷物を置きに自分の家に帰った。
南くんが、「みんなにはふたりで話すのは内緒だから」と気を使ってくれたから。
fatalのことなんて、南くんにしか話せないから、そうしてくれたんだと思う。
少し時間をおいてから、南くんの部屋へ行かせてもらった。
インターホンを押すと、すぐにドアを開けてくれた南くん。
「どうぞ入って!」
「おじゃまします」
南くんの家は、意外……という言い方は失礼だけど、直感的に「男の人の部屋だな」という感想が出てくるような部屋だった。

