ふたりは私の言葉に、なぜかとても安心したような表情になった。
ほっと、安堵の息を吐いた弥生くんと華生くん。
「そうだよね……!間違えただけだよね……!」
「ふふっ、由姫ってばおっちょこちょいだな~」
さっきまでの重たい空気は消えて、いつも私たちの間に流れているような和やかな空気に戻った。
バレないように、私も安堵の息を吐く。
間違えて入った、だけで納得してくれてよかった……。
「あれ、fatalの第二アジトなんだ」
もちろん知っているけど、「そうだったんだ」と知らないふりをする。
ごめんね、ふたりとも……。
「もしかして、中にいた人たちに何か言われたりした……?」
華生くんが、心配そうにそう聞いてきた。
ふたりは、いったいどこまで聞いたんだろう……?

