「ちっ」と舌打ちをし、ふたりを離した拓ちゃんにほっとする。
「3日休むとか相当熱出たんじゃないか?」
再び席について、そう聞いてくる海くん。
私もカバンをかけて、自分の席に座った。
「ううん、そんなことないの。3日目には熱は下がってたから」
「そっか、無理するなよ」
「……にしても、なんでこいつと登校して来たの?」
華生くんが、横目で拓ちゃんを見ながら不満そうにしている。
「寮の前まで迎えに来てくれたの」
笑顔で伝えると、華生くんと弥生くんはなにやら悔しそうに歯を食いしばった。
「抜け駆けしやがってっ……」
「ストーカー野郎っ……」
「その口引き千切んぞカス双子」
相変わらず拓ちゃんとふたりは不穏な空気だけど、なんだかいつも通りで安心する。

