「冬夜さん、マジかっけーな……」
ほんと、この人にだけは頭があがらない。
やよにこそっと耳打ちすると、やよも同意するように首を縦に振った。
「うん、fatalの良心」
ほぼ崩壊している上層部の中でも、唯一頼りになる存在。
というか、今nobleとまともにやりあえるのは冬夜さんくらいだと思う。
総長の春季さんはいい加減だし、夏目さんも秋人さんもちゃらんぽらん。
頑張れば、この人たちももっと強かっただろうけど……。
そんなことを思った時、部屋の扉が開いた。
「今マジギレの夏目とすれ違ったけど、なんかあった?」
秋人さんが入って来て、そのままソファに一直線。自分から聞いたくせに、それほど興味がなさそうな顔でスマホをいじり始めた。

