「はぁ……」
冬夜さんが、椅子を片付けながらため息を吐いている。
「あいつが失礼なこと言ってごめんな」
そんな、冬夜さんが謝ることじゃないのに……。
「いえ……」
「俺たちも、カッとなってすみません……」
やよが、そう言って頭を下げた。俺も同じように謝罪する。
夏目さんには謝らないけど、冬夜さんには巻き込んで悪いことしたな……。
そう思ったけど、冬夜さんは謝った俺たちを見てにこっと微笑んでくれた。
「好きな子を悪く言われたら、怒って当然だ。というか、怒るのが正解」
冬夜さん……。
「お前たちは間違ってない。そのままでいいよ」
そう言って、俺たちの頭をぽんっと叩いてくれた冬夜さん。
冬夜さんは、そのまま自分の席に戻っていった。

