「……あ?なんだその目」
夏目さんは俺たちを睨み返し、ソファから立ち上がった。
「夏目、やめろ」
いつ手を上げてきてもおかしくない夏目さんに、冬夜さんが止めに入る。
夏目さんは冬夜さんの言葉なんて耳に入っていないかのように、俺たちのほうを睨んでいた。
「俺より弱い奴が、俺に歯向かってんじゃねーよ」
……俺たちがあんたより弱い?
本当に、どこまでも“何にも見えてない人”だと哀れにすら思う。
fatalがどれだけバカにされているか……fatalのトップ3は終わってるって、fatal内でも言われてることも知らないんだなこの人は。
夏目さんが、拳を振り上げた。
この人の拳なんて、目で追える速度だ。

