「夏目さんでも、あいつを悪く言うなら許しません」
やよも同じ気持ちだったのか、俺に続いた。
由姫がfatalにとり入ろうとか、そんなことするはずない。そういう女じゃないって、断言できる。
ここに来たのは本当かもしれないけど、何か理由があったに違いない。
由姫をバカにされるのだけは——許せない。
俺たちの態度が癇に障ったのか、夏目さんはあからさまに不機嫌になった。
「……はぁ?なんなのお前ら。もしかしてあのキモ女のこと好きなのか?」
「だったらなんですか?」
「まじで?やっば……趣味疑うわ。あれの何がいいの?」
「……っ!」
この人……どこまでクズなんだ。
腹が立ったとかそんなレベルじゃない。
今すぐに殴りかかってしまいたいくらい、明確な敵意が湧きあがる。

