「でも、3日も休むのはちょっと……授業ついて行けなくなるかもしれないし……」
「首席だろ?わからない範囲あっても、俺が教えてやるから問題ない」
「け、けど……」
駄々をこねる私の頭を、蓮さんがぽんっと軽く叩く。
「心配だから、言うこと聞いて」
うっ……。
そんな言い方されたら、頷くしかない……。
「は、はい……」
蓮さんに心配をかけたのは重々承知しているから、言うこと聞かなきゃ……。
「いい子だ」
わしゃわしゃと頭を撫でられ、少しだけ恥ずかしくなった。
私は長女で、弟をかわいがる立場だった。だから……こうやって甘やかされるのは慣れてない。
蓮さんって、妹いるのかな……?