総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜



蓮さんのそんな姿、想像がつかない。

あ、でも今日目が覚めた時、落ち着きがなかった気がする。あれは、私を心配して……?



「これからも、お坊ちゃんのことよろしくお願いします」



お医者さんの言葉に、私もぺこりと頭を下げる。



「こ、こちらこそ……!」

「それでは、失礼します」



笑顔を残して、出て行った女医さん。

少しして、蓮さんが部屋に戻ってきた。



「体調はどうだ?」



私の顔色を伺うように、じっと見てくる蓮さん。



「はい……朝よりも随分ましになりました」

「そうか。よかった……」



ほっと安堵の息を吐いた蓮さんの姿を見て、改めてとても心配をかけたことに気づく。