総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜





「はじめまして。少し診させてもらいますね」



お医者さんはそう言って、ベッド横の椅子に座った。



「お、お願いします……!」



私も起き上がって、頭を下げる。



「何かあったら呼べよ」



そう言い残し、再び部屋を出て行った蓮さん。

お医者さんとふたりになって、診察をしてもらった。

普通なら病院でしてもらうことを家でしてもらえるなんて、不思議だなぁ。



「今は薬で一時的に楽になっていますが、まだ熱が引いていません。数日間は安静にしたほうがいいと思います」



楽になったと思っていたのは、薬のおかげらしい。



「はい、ありがとうごさいます……!」

「お坊ちゃんの恋人ですか?」



えっ……!?