総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜



でも……ちょっと嬉しいな。

偶然見つけてくれたんじゃなく、探してくれていたとわかって。

……って、なんで嬉しいんだろう?

こんなに心配をかけておいて嬉しいて、性格が悪いよっ……。

——ピンポーン。

あれ?誰だろう……?

部屋に、インターホンの音が鳴り響いた。

蓮さんの目が、ぱちっと開く。



「……あ」



蓮さんは訪問者に心当たりがあるのか、すぐに立ち上がった。



「悪い、ちょっと出てくる」



部屋を出て行ってしまった蓮さん。

少し経って、戻ってきた蓮さんの隣には……。

ひとりの、女の人が立っていた。40代くらいの、コートを着た女性。



「医者が来たからもっかい診てもらって。終わるまでリビングにいるから」



お医者さん……?あっ、さっき言ってた……!