「ふふっ」
ずっとそばにいてくれてたのかな……。
蓮さんって、普段はキレイな系統のお顔だけど、眠っている時は子供みたいなかわいさがある。
見ていると、自然と笑みがこぼれた。
空いているほうの手を何気なく動かした時、枕元にスマホが置いてあることに気づいた。
スカートのポケットに入れていたから、着替えさせてくれた人が出してくれたのかもしれない。
そういえば、風邪で休むこと誰にも連絡してないっ……。
蓮さんが学校に連絡してくれたって言ってたけど、一応伝えておいたほうがいいかも。
そう思い、スマホの画面を付ける。
「わっ……」
真っ先に飛び込んできた通知の数に驚いた。
メッセージ20件……電話着歴28件……!
「れ、蓮さんからすごい数の着信が……!」
電話の履歴は、ほとんどが蓮さんからだった。

