総長さま、溺愛中につき。②〜クールな総長の甘い告白〜





「それに、俺が風邪引いた時、由姫だって看病してくれただろ?」
「それは……」

「由姫が治ったら俺もちゃんと行くから、今は風邪治すことだけ考えろ、な?」


そこまで言われたら、もう何も言い返せない……。

蓮さんは……優しすぎる。



「は、はい……」



頷いた私を見て、蓮さんは満足げに笑った。



「おやすみ」



優しい声に、なんだかとっても安心する。

自然とまぶたが閉じて、あっという間に眠りついていた。

んん、よく寝た……。

時計がないから、どれだけ眠っていたかはわからないけど、こんなにぐっすり眠れたのは久しぶりな気がした。

頭の痛みも、随分引いた気がする。

熱も心なしか、下がっているように感じた。

身体を起こそうとした時、手を握られていることに気づいた。



「蓮さん……」



スヤスヤと、うつ伏せになって眠っている蓮さんの寝顔が目に入る。