「心配すんな。あんまり行ってないし」
「そ、それはもっとダメなんじゃ……」
ベッドも占領して眠ってしまったし、蓮さん昨日もゆっくり眠れなかったんじゃないかな……。
「私、部屋に戻りますねっ……」
起き上がろうとした時、軽いめまいに襲われた。
同時に頭痛も来て、またベットに倒れる。
「こら、無理すんな。気なんか使わなくていい」
蓮さんは私の首まで布団をかけてくれて、邪魔な前髪をそっと上げてくれた。
「迷惑とか、そんなこと思うわけないだろ。弱ってる時はちゃんと甘えろ」
蓮さん……。
「つーか、学校行っても由姫が心配で授業どころじゃない」
ふっと笑った笑顔は、見惚れるほど綺麗だった。

