琴華side


黒い宝石の着いた蝶の仮面
白いリボンの着いたシルクハット
黒く長いマント



この特徴は新聞に載ってたあの怪盗?



そんな事どうだっていい今日はこの家の物を取りに来たのかな?

そんな事を考えながらベットに座ると部屋がやけに涼しくなり、寝巻きの薄い布が微かに風で揺れた。




エアコンは切り、窓は閉じたはずなのに。




驚いた私はゆっくりエアコンを見るがやはり切れたまま。

そのまま今度は窓の方を見ると、淡い水色のカーテンは月明かりに照らされながらヒラヒラ舞いそのカーテンには




人影が写っている




私はゆっくり窓に近づく、すると強い風が吹き見えた彼女と目が合った。

そして彼女は一言

「あなたこの家から解放されたいと思う?……………」


なんだかよく分からないが確かにその通り私はこの家から解放されたい。



私は彼女に向かい大きく頷く

それを見ると彼女は口角を少しあげ



私をひょいっとお姫様抱っこした


「予告状どうり小狐の未来は頂きます。今宵も良い月夜を。」



そう言い放つと彼女は私を抱っこしたまま窓から飛び降りた.......否、飛んだ。