琴華side
「偉いじゃない!よく頑張ったわね!蒼ちゃん」
「そうだ!!偉いぞ蒼大!!」
夢中になって弟を褒める父と母
それを嬉しそうに聴き笑ってる弟の蒼大
冷め始めているご飯
家族だが入る隙間がない私
「ねぇ、もうご飯食べよう」
そう私が言うと母は嫌そうな目でこっちを見ていう
「あなた自分の弟のことを褒めることも出来ないの?蒼ちゃん今日県で賞とったんだよ!?それなのにお祝いの一つも二つも言えないの?」
弟に向ける優しい顔とは全然違う怖い、いや"黒い"顔で私を睨む母
「あいつに似たんじゃないのか?お前の妹。」
まるでゴミでも見るような顔で見てくる
何それ私が全国で賞をとったって褒めてもくれないのに..
それに母よりもその妹さんの方がいい人だと思う。
「僕お腹すいたからご飯食べたい!!」
そう弟が言うと私の時は聞きもしようとしなかったくせにすぐに座って「じゃあ食べよう!」なんて母も父も口を合わせて言った。
この家では姉の私より断然弟の蒼大の方が贔屓される。女の私は父の経営している会社のあとを次ぐことが出来ないからだ
私はそんなこの苦痛でしかない家から開放されたい。
そんなことを考えていた満月の夜黒い蝶が私の部屋を尋ねてきた。
「偉いじゃない!よく頑張ったわね!蒼ちゃん」
「そうだ!!偉いぞ蒼大!!」
夢中になって弟を褒める父と母
それを嬉しそうに聴き笑ってる弟の蒼大
冷め始めているご飯
家族だが入る隙間がない私
「ねぇ、もうご飯食べよう」
そう私が言うと母は嫌そうな目でこっちを見ていう
「あなた自分の弟のことを褒めることも出来ないの?蒼ちゃん今日県で賞とったんだよ!?それなのにお祝いの一つも二つも言えないの?」
弟に向ける優しい顔とは全然違う怖い、いや"黒い"顔で私を睨む母
「あいつに似たんじゃないのか?お前の妹。」
まるでゴミでも見るような顔で見てくる
何それ私が全国で賞をとったって褒めてもくれないのに..
それに母よりもその妹さんの方がいい人だと思う。
「僕お腹すいたからご飯食べたい!!」
そう弟が言うと私の時は聞きもしようとしなかったくせにすぐに座って「じゃあ食べよう!」なんて母も父も口を合わせて言った。
この家では姉の私より断然弟の蒼大の方が贔屓される。女の私は父の経営している会社のあとを次ぐことが出来ないからだ
私はそんなこの苦痛でしかない家から開放されたい。
そんなことを考えていた満月の夜黒い蝶が私の部屋を尋ねてきた。