私は話始めた。 『由比都っていうのは、死んだ私の弟のことなんだ。 今までは、佑兄と錬兄しか兄弟が出てきてないから、誰かわからなかったと思う。 由比都はね、優しくって、愛嬌があって、何でもできちゃって、でもたまにドジでね。』 話す度に涙が零れ落ちてくる。 だって仕方ないじゃん。 会いたいなって思っちゃうんだもん。 抱きしめたいな、また一緒に笑いたいなって。