錬矢Side



俺は、さっきもう一度森羅と山口組をハッキングしていた。


そして、ある矛盾点を発見した。


多分、樹里が調べた時にはまだ何も変わっていなかったんだと思う。

このままだと樹里の命が危ないっ!

俺は倉庫を出て森羅の倉庫へ走り出した。


ガッ

佑太「錬矢っ!!どこ行くんだよッ!」


錬矢「佑太ッ!離せ!早く行かねぇとッ!!」



早く行かねぇとまじでやばいっつの!!


ガキッ


佑太は俺を思いっきり蹴った。

佑太「錬矢、落ち着け!一人で抱え込むな!!」

っ!!


………ふぅ、そうだな。

錬矢「わかった、話す。でも、本当に時間がないから、走りながら話させてくれ。」

佑太「応、わかった!」


タタタタタタッ



錬矢「……実は、ハッキング中に矛盾点を見つけたんだっ!森羅の情報では、「樹庵の倉庫に行って勝った後、森羅の倉庫を爆破して樹庵の倉庫を乗っ取る」っていう計画だった。…けど…!」


佑太「…けど、山口組では違ったんだなっ!!」


錬矢「っ…あぁ!!山口組の計画は、樹庵が乗り込んでくることを想定して立てられていたんだ!」

佑太「…想定っ!?……情報が漏れてたってことかっ…!?」


錬矢「っ!…わからないっ!…そして、山口組の計画はこうだった。「樹庵が森羅に乗り込んで来たら、それを合図で教えさせて、森羅の倉庫もろとも爆破させる」って…!」

佑太「なっ……!!」

錬矢「だから、樹里が樹庵に入ってるってバレたら、そのまま爆破されるってわけなんだ!だから早く行かないとっ!」

佑太「まぁ、そんなこと言ってる間にもう着いたんだがな!」