ん?なんだろう…何か聞こえる…?


「…っ!……っ!!」


泣いてる…声?

誰だろう…


「……っ!っ!!!…」


うーん…言ってることだけが聞こえないな…



パチッ

私は重い瞼を開いた。


『ん…むぅ…』

バッ

泣いている人は、すぐに私の方を向いた。


「樹里ッ!!!!」

あ、この声……夜明だ。

夜明の声、好きなんだよなぁ。


安心するから。