だからそう言ったのに、花莉は俺のことなんて知らずに
「今がいい…」
なんて言ってくる。
それからすぐに花莉は動いて、そのせいでパシャッとお湯が少し浴槽から溢れた。
さっきまであった距離をつめられて、肩と肩が密着。
頬へと熱い手が触れて……
花莉と至近距離。
「…風呂出たら、って言ったんだけど……」
さすがにほんとにやばいと思って距離をとろうとしたが、2人で浴槽に入っているから逃げるところなんてない。
ドキドキバクバク鳴ってうるさい心臓。
ただ花莉に聞こえないようにと祈るばかり。
「だめ。今がいい…」
花莉はそっと俺に顔を近づけてきて……俺は逃げ場がなく……
唇にはあつい熱が伝わった。



