世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編




「別にあれでもいいんだけどな?
サービスカウンターで『連れとはぐれた』って言えば普通に放送してくれるからな?」


「そ、そうだったの!?てっきり……小さい子しか放送してくれないかと思って5歳にしたのに……」




やっぱりわかってなかったみたいだ。それも面白くて、迷子放送をしようと思った花莉がなんだか可愛いと思ってしまう。

それから思い出したのはサービスカウンターに行ったあと、花莉を見つけた時のこと。



「そういえば、あの時の花莉すげぇ不審者みたいだった。不審者っていうよりは小動物さんが遊んでる、って言った方が正しいのかもだけど」




思い出して、ふっと笑うと




「え!?どの時!?」




花莉にはそんな自覚はなかったみたいで、そう聞いてくる。




「迷子放送が終わったあと、マネキンの後ろから時々ひょこっと顔出してた時」




あれも可愛かったけど…
動画でも撮っておけばよかった、なんて思うくらい。



「あ!あれは…!
またどこかの族の人に見つかっちゃうって思ったから隠れてたの…!!」


「そっかそっか」




それはもちろんわかってるけど、可愛かった。