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まさか、ここまで雨が強くなるとは……。
マンションに着くあと少しというところで突然雨が強くなり、俺と花莉はびしょ濡れ。
…雨具を買わなかったことに後悔。
部屋に入ってから、花莉の肩にタオルをかけると
「詩優!しゃがんで!」
なぜかそう言う花莉。
とりあえず言われた通りにしゃがんだら、手に持っていた自分のタオルを取られて。
わしゃわしゃと頭を拭いてくれた。
「びしょ濡れだね」
ふふっと笑いながら言う花莉はなんだか楽しそうに見える。
お互いびしょ濡れなのに。
「俺はいいから。早く風呂入ってこい」
このままじゃ花莉が風邪ひく。
一刻も早く彼女を風呂に入れるために、花莉の背中を押して脱衣場まで連れて行った。
「え!?だ、だめだよ…っ!!詩優の方が濡れてるから先に入って…!!」
「俺は平気だから。花莉が先入れ」
「詩優が風邪ひいちゃう…っ」
「俺はめったに風邪ひかねぇよ。でも花莉はすぐ風邪ひくだろ。いいから、早く行ってこい」
そう最後に行って脱衣場を出ようとした時、ぐいっと腕を掴まれて、
「じ、じゃあ、一緒に入ろう…っ!!」
そう言った花莉。



