世界No.1の総長と一輪の花 ホワイトデー特別編




……まぁ、いいか。
今日だけは。



「さんきゅ。ごちそうさま」

「うん!!」



花莉はすぐに笑顔になって、たたたっと走って俺の元へと来ると。
手をとって、指を絡めて……恋人繋ぎ。




「はぐれないように、ね」




なんか、積極的……?
ちらりと手を繋いだ花莉を見ると、ほんのり頬を赤らめていて。

それが可愛くてぎゅっと強く握り返して歩く。











1日はあっという間で、すぐに時間が過ぎていった。
現在は20時過ぎ。店が閉まるのは21時だから、もうそろそろ帰らねぇと…



なんだけど。






「…雨降ってんな」



外に出る前に気づいたこと。
めっちゃ降ってるわけじゃねぇ。ほんと、小雨程度の雨。




俺一人ならこのまま帰れるけど、花莉はだめだろ。
濡れたら風邪ひくし、体冷えるし、せっかくインフルエンザも治ったし。