…のはずだった。 「やば…もう式始まってんじゃん。」 どうしようと校門の前をふらついていると 「あんた。なにしてんの?」 ふと聞こえたのは男の声。 「もしかして。あんたも入学式遅刻した奴?」 そんな彼に図星を見抜かれ 「…はい、入学式早々、大遅刻しましてね。」 と、事実を伝えると彼はこういった。