君の笑顔が見たいから


「怜哉様ぁ、この後一緒にまわりません?」


「私と一緒に行きましょうよぉ」



お嬢様たちの間延びした猫なで声がここまで聞こえてきて、思わず吐きそうになるのを堪えて顔を歪める。




あんな人達が裏では文句を言って、人を罵って、優越感に浸るやつらだ。



私が1番嫌いなタイプ。



────『人の男に色目使いやがって!』



────『調子乗るな!』



思い出したくなくても勝手に浮かぶ少し前の記憶。



あの時の感覚がリアルに戻ってきて、呼吸が荒くなる。