桜が散ったら、君に99回目のキスを。のレビュー一覧
5.0
まず文章がとても美しいです。一文字一文字丁寧に選んで言葉を紡いでいるのがわかります。 桜の開花から青葉までの移り変わりとリンクして、円依の恋が育っていくストーリーが素敵です。すごいのは情景描写にまで円依の心情が描かれているところ。読んでいると一文字一文字が愛しく感じられます。また作中に出てくる小説の使い方が上手い。感動のラストまで、ぜひゆっくりと読んでください。1度読むとまたもう一度最初から読みたくなります。依兎さんの透明感のある素敵な世界を楽しんでみませんか。
まず文章がとても美しいです。一文字一文字丁寧に選んで言葉を紡いでいるのがわかります。
桜の開花から青葉までの移り変わりとリンクして、円依の恋が育っていくストーリーが素敵です。すごいのは情景描写にまで円依の心情が描かれているところ。読んでいると一文字一文字が愛しく感じられます。また作中に出てくる小説の使い方が上手い。感動のラストまで、ぜひゆっくりと読んでください。1度読むとまたもう一度最初から読みたくなります。依兎さんの透明感のある素敵な世界を楽しんでみませんか。
――相馬くん
宵闇にも似た瞳を伏せて、まつ毛を揺らして文庫本の文字を追う。
桜が、街を明るく彩って。
――春の向こう側
ふたりが、小説から溢れた愛を唇にのせる。
――春が降る。
彼が、一節を。
それからふたりは、世界を重ねるように紡ぎ、はにかみ。
熱を知る。
.
溢れ出す物語に触れて、
タイトルに込められた意味を抱きしめて。
そういうことか、と理解をしたら
それはもう、物語の光を感じる合図だと思いました。
タイトル、だいすきです。
読み終えて、あらためてタイトルを見て。
さぁもういちど読もう。
そう思うほど、この作品の虜になりました。
.
――君の隣で。
優しい光を、優しい色の新しい朝を。