桜が散ったら、君に99回目のキスを。

四角く切り取られた景色が、右から左へと流れていく。


愛らしい薄紅色の小花を控えめに付けた桜の木は、春の麗らかな街を明るく彩っていた。


左腕に感じる温もりが、妙にくすぐったくて心臓がトクトクと鼓動を速める。


なんで私、こんなに緊張してるんだろう。


まるで顔を上げられない。