「周晴くんのお父さんも一緒にあいさつに行ったんですって?」

雪穂さんが聞いてきたので、
「うん、一緒にね。

自分のわがままで私たちを別れさせてしまったうえに家族との関係が悪化してしまったことを両親に謝りたいからって言って、お父様もついてきたの」

私は答えた。

周晴さんからプロポーズを受けた次の休みに、両親へ周晴さんとの結婚の報告とこれまでの出来事の説明と今までのことを謝罪をするために、5年ぶりに周晴さんと一緒に実家へ行くことになった。

その時に、周晴さんから実家へ行くことを知った乙國さんが私たちについて行くことになった。

理由は、自分のわがままで私たちを別れさせてこととそのせいで家族関係が悪化してしまったことを謝りたいとのことだった。

「それで私と周晴さんの関係を許して認めて欲しいことと孫のことを認知して欲しいって…お父様、お父さんとお母さんに頭を下げてた」

私は言った。