生きていくんだ。それでいいんだ。



―――――― 


『・・・・・・・・・・・・・・。』


「・・・・・・・。」


現場のマンションだろうか。
元気飯だろうか。


どこに行けば会えるのかと考えながら署を出ようとしたら・・

まるで僕の行動を見透かしたかのように、入り口に居た。


ここは人の出入りがあるので、そのままアイコンタクトを送って外に出る。



もう・・・彼女の視線は俯くことも、
弱々しくもない。


ただ真っ直ぐに、僕の顔を見ていた。


『・・・・・・・・・・・・。』


「・・・・・・・。」


『思ったより早かったですね・・。』


「・・・・・・。」


『やっぱり・・星野さんの相棒さんが気付いたんですか・・?』


「はい。」


『・・嫌な予感はしていました。

私にすごく温かな思いやりを向けてくれた星野さんと違って、

あの人が私を見る・・
冷淡な視線がちょっと怖かったから。』