エピローグ








“ガチャリ”


「・・?・・あ、星野くん。
まだいらっしゃったんですか。」


「はい。関本主任と会議室でちょっと・・。」



時計が22時を回る頃、

自分のデスクに戻ると、他の皆は帰っていたようだったけど・・


「どうぞ。ちょうどお湯が沸いたところだったので良いタイミングでしたね。」


「ありがとうございます。」


一番奥の席に座っていた梅田課長が湯飲みを持ってきてくれた。



「関本君にこってり絞られたようですね。」


「はい・・。

“刑事は疑うのが仕事なんだぞ!”
と改めて喝を入れられました・・。」


「・・・・・・・・・。」


「・・・?」


「・・・隣に座ってもいいですか?」


「あ、はい。どうぞ。」


ニッコリ笑った梅田課長は一番奥に戻ること無く、僕の隣の空席に腰を下ろした。