はじめての恋は、きみと一緒。

 絢斗はチーズバーガーセット、俺はさっきファミレスで食べたからメロンソーダをそれぞれ頼んで、店の奥に並ぶテーブル席に着いた。

 そして、先ほどの沙耶とのやりとりを絢斗に話す。

「はあ……マジで喧嘩したんだけど。付き合ってまだ一ヶ月も経ってないのに」

「早めに仲直りしろ」

「わかってる。わかってんだけど……俺が謝るだけだとまた同じこと繰り返しそうな気がしてさ」

 沙耶がどうして暗い表情をしていたのか。

 考えないと解決にならないだろ。

 もしかして、昨日寝坊したこと以外で俺に不満があるのか?

 考えて焦った俺は、落ち着くためにメロンソーダをごくごく飲む。

「……女心ってわからないなぁ」

 呟くように言った俺に、絢斗は首を傾げた。

「光島って、わかりにくいの?」

「いや……普通? でも沙耶のことならなんでもわかるって思ってた」

 ずっと見てきたから。

 楽しそうにしていたり、悲しそうにしていたり。

 俺は隣でその表情を見ていてうれしくなったり、心配になったり。

 付き合ってもそれは、同じだって思っていた。

「まあ、彼女って存在は特別だからな」

 ポテトを撮みながらそう言った絢斗は、なにかを思い出したのか頬を緩めた。

 今絶対、菜々花ちゃんのこと思い浮かべたんだろ!

「友達と彼女って違うだろ。関係が変わっているんだから、自分の行動を相手がどう思うのかも今までとは違うんじゃない?」

 絢斗の言葉に、俺は唸りながら考えた。

 そうだな……。

 友達から彼氏になった俺に対して、沙耶もいろいろ言いたいことあるんだろうな。