プロローグ*
ある日、私は一人で泣いていた。
いじめられて、裏切られて…
全てに絶望していた。
でも、ある人のおかげで私は勇気を持てた。
その子は小池川周。
私より1つ年上の高1。
周は、その日から私に優しくしてくれる。
私は、その優しさに甘えていた。
そして、恋におちてしまった。
だけど、それは全て偽りだった。
彼は…彼には彼女がいた。
そんなことも知らずにいた私。
この事実は、告白した後に知った。
告白した私に返ってきた言葉は
-お前とはムリ。あの日から優しくはしたけど正直、好きになることはない。-
なんて言われちゃった。
正直、ショックではなかった。
周のことを考えたら当たり前のこと。
もし、私が大切な人は?って言われても”周”とは答えない。
だって、私には言える資格もない。
迷惑かもしれないし。
私なら今ので十分。
これ以上は望まない。
だって君には、私にとっての大切な人。
たった一人の大切な人。
Which do you want, mine or she.
-あなたは私と彼女、どっちが欲しい?-