電話を終えると周りは静かになっていた。 どうやらみんな会議室へ移動したようだ。 ほっとする私。 でも、胸の片隅にモヤモヤしたものがある。 そして、それが何なのかも分かっている。 午後からの仕事はあまり集中出来なかった。 上の空というわけではないが、ずっと胸の片隅に引っ掛かったものが、だんだんと私を押し潰しそうになってきていた。 それでも時間というものは過ぎていくもので……。