なんだか今日の一ノ瀬くんは、
いつもの眠そうにしている
一ノ瀬くんとは少し違う。
やっぱりバスケのことになると、
気持ちの入り方が違うのかな?
しばらくスマホで画像を探していた
一ノ瀬くんが、
少し悩んで
もう一度スマホの画面を差し出した。
「俺の映像なのがちょっと、
あれだけど」
戸惑いながら、一ノ瀬くんが
動画を再生させる。
画面のなかでは
ユニフォームを着た一ノ瀬くんが、
ゴールからかなり離れた場所から
次々とゴールを決めている。
「すごいっ……!
一ノ瀬くん、
こんなに遠くからシュート決められるの?」
一ノ瀬くんがはなったボールが、
長い距離を飛び、
吸い込まれるようにゴールへと落ちていく。
「これがスリーポイントシュート。
わかった?」
「うんっ! びっくりしたっ!
すごいねっ!
どこからでも入れられるの?」
あまりにすごいシュートの数々に、
シュートを決める一ノ瀬くんの画像に
夢中で見入る。
「得意な角度とか、
ポジションとか、あるけど」
動画のなかの一ノ瀬くんは、
さらに遠く離れた場所から
シュートを決めている。
「すごいねっ、こんなに離れたところから
何本もシュート決めることができるなんて!
一ノ瀬くん、足も早いんだねっ。
ドリブルで、ビュンビュン相手を抜いて
シュート決めるとか、すごすぎるよっ」
「そんなの、みんなやってることだから」
目を逸らして答える一ノ瀬くんを、
まっすぐに見つめて伝える。
「でも、一ノ瀬くんは
スピードが全然ちがうよ!
シュートも遠く離れたところからでも
正確に決めちゃうし!
本当にすごいっ」
そう言って、
じっと一ノ瀬くんを見つめると……
「天野、褒めすぎ。かえって恥ずかしい」
一ノ瀬くんに、
おでこをぺちっと叩かれて、
思わずぎゅっと目をつぶる。
けれど、
そっと額に触れた一ノ瀬くんの手のひらは
思っていたほど痛くはなくて、
一ノ瀬くんの触れた額が熱をもって
なんだか、くすぐったい。
「天野、頼むから、すぐ赤くなんないで」
「ご、ごめんなさいっ!」
慌ててあやまると、
私のおでこから手をはなした
一ノ瀬くんが、
小さく笑って
そっと私の頭をなでる。
いつもの眠そうにしている
一ノ瀬くんとは少し違う。
やっぱりバスケのことになると、
気持ちの入り方が違うのかな?
しばらくスマホで画像を探していた
一ノ瀬くんが、
少し悩んで
もう一度スマホの画面を差し出した。
「俺の映像なのがちょっと、
あれだけど」
戸惑いながら、一ノ瀬くんが
動画を再生させる。
画面のなかでは
ユニフォームを着た一ノ瀬くんが、
ゴールからかなり離れた場所から
次々とゴールを決めている。
「すごいっ……!
一ノ瀬くん、
こんなに遠くからシュート決められるの?」
一ノ瀬くんがはなったボールが、
長い距離を飛び、
吸い込まれるようにゴールへと落ちていく。
「これがスリーポイントシュート。
わかった?」
「うんっ! びっくりしたっ!
すごいねっ!
どこからでも入れられるの?」
あまりにすごいシュートの数々に、
シュートを決める一ノ瀬くんの画像に
夢中で見入る。
「得意な角度とか、
ポジションとか、あるけど」
動画のなかの一ノ瀬くんは、
さらに遠く離れた場所から
シュートを決めている。
「すごいねっ、こんなに離れたところから
何本もシュート決めることができるなんて!
一ノ瀬くん、足も早いんだねっ。
ドリブルで、ビュンビュン相手を抜いて
シュート決めるとか、すごすぎるよっ」
「そんなの、みんなやってることだから」
目を逸らして答える一ノ瀬くんを、
まっすぐに見つめて伝える。
「でも、一ノ瀬くんは
スピードが全然ちがうよ!
シュートも遠く離れたところからでも
正確に決めちゃうし!
本当にすごいっ」
そう言って、
じっと一ノ瀬くんを見つめると……
「天野、褒めすぎ。かえって恥ずかしい」
一ノ瀬くんに、
おでこをぺちっと叩かれて、
思わずぎゅっと目をつぶる。
けれど、
そっと額に触れた一ノ瀬くんの手のひらは
思っていたほど痛くはなくて、
一ノ瀬くんの触れた額が熱をもって
なんだか、くすぐったい。
「天野、頼むから、すぐ赤くなんないで」
「ご、ごめんなさいっ!」
慌ててあやまると、
私のおでこから手をはなした
一ノ瀬くんが、
小さく笑って
そっと私の頭をなでる。



