隣のキミをもっと溺愛、したい。

「そ、それで、なに、手伝えば、
いいの、でしょか?」


動揺しすぎて、もはやカタコト!

しっかり自分!


「練習中のシュートの記録を
とってほしいんだ」


「シュートの記録?」


「うん、主にスリーポイントシュートを
狙ったポジションの記録。

レイアップやフリースロー、
ファウルのスコアは
コーチが記録してるからいらない。

スリーポイントだけ」


……うーん。
専門用語が乱舞している。


「成功したら〇印、失敗したら×印、
って感じで、
このノートにメモしてもらえると助かる。

スリーポイントは打てなかったとしても、
狙って停止したポジションを
記録してもらえたら助かる」


「ごめんなさい、一ノ瀬くん」


両手を合わせて一ノ瀬くんに謝った。


「3ポイントシュートってなんだろう?」


「……」


唖然としている一ノ瀬くんに
正直に白状する。


「私、バスケのルール、よく知らなくて」


よく考えずに
引き受けてしまった自分が恥ずかしい。


「サッカーのルールなら
多少わかるんだけど、

バスケは授業で一回とか二回くらい
やっただけなの。

それもあまりに下手すぎて
そのほとんどが得点係という名の
後片付け係をやっていたレベルで」


すると、それを聞いた一ノ瀬くんの表情が
かすかに険しくなった。