「スポーツ推薦受ける奴は
みんなそんな感じだと思うけど」
「へえ、そうなんだ!
みんなすごいねっ。
私、運動音痴だから、
運動できるひと尊敬しちゃうよっ。
一ノ瀬くん、足も速そうだよね!」
「ふつー…?」
「でも私より早いんだろうなあ。
体育祭のクラス全員リレーとか、
いつも足引っ張っちゃうから胃痛だよ。
ムカデ競争なんて、
私、背が小さいから歩幅が
全然合わないし。
みんなはムカデなのに、
私はもう大股競争みたいなっ。
前日の夜なんて
転んで迷惑かけちゃう夢を
何度も見て起きちゃったりして」
「……」
んん?
私、ひとりで話してる?
「一ノ瀬くん、なんでもできそうだね」
「そんなことないよ」
「そっか」
結局そこからは
あんまり話すこともなくて、
黙って歩いたんだっけ。
でも、初めて会ったひとなのに
一ノ瀬くんと一緒にいると、
すごく居心地が良かったのを覚えている。
「私、バスなんだ」
大通りまで一緒に歩き、
いつものバス停の前で足を止めた。
「あのさ…」
「ん?」
みんなそんな感じだと思うけど」
「へえ、そうなんだ!
みんなすごいねっ。
私、運動音痴だから、
運動できるひと尊敬しちゃうよっ。
一ノ瀬くん、足も速そうだよね!」
「ふつー…?」
「でも私より早いんだろうなあ。
体育祭のクラス全員リレーとか、
いつも足引っ張っちゃうから胃痛だよ。
ムカデ競争なんて、
私、背が小さいから歩幅が
全然合わないし。
みんなはムカデなのに、
私はもう大股競争みたいなっ。
前日の夜なんて
転んで迷惑かけちゃう夢を
何度も見て起きちゃったりして」
「……」
んん?
私、ひとりで話してる?
「一ノ瀬くん、なんでもできそうだね」
「そんなことないよ」
「そっか」
結局そこからは
あんまり話すこともなくて、
黙って歩いたんだっけ。
でも、初めて会ったひとなのに
一ノ瀬くんと一緒にいると、
すごく居心地が良かったのを覚えている。
「私、バスなんだ」
大通りまで一緒に歩き、
いつものバス停の前で足を止めた。
「あのさ…」
「ん?」



