隣のキミをもっと溺愛、したい。

「一ノ瀬くん、どうしたの?」


「天野に会いたくなった」


キラキラと顔を輝かせて笑う
一ノ瀬くんのその一言に

なにも考えられなくなった。


一ノ瀬くんが
まっすぐに私を見る。

その迷いのない凛とした姿に
じわりと涙が浮かぶ。

やっぱり、
私は一ノ瀬くんのことが好きだ。


それだけは、なにがあっても変わらない。


すると、一ノ瀬くんが
顔を輝かせながら口を開く。


「俺、この前、天野に
『全部終わったことだ』って言ったけど、
忘れてほしい。

なにも、終わってない。

俺の気持ちも、
俺と天野も、なにも終わってない」


一ノ瀬くんのまっすぐな言葉に
ただうなずくことしか出来なかった。


「急に家まで押しかけたりして、ごめんな。
これだけ言っておきたかったんだ」


これだけで、いい。

一ノ瀬くんが笑ってくれたら
私はそれだけで幸せな気持ちになれるから。


「一ノ瀬くん、明日の大会、頑張って」


「絶対勝つから」


柔らかく笑いながらも
瞳を強く輝かせる一ノ瀬くんに

大きくうなずいた。