隣のキミをもっと溺愛、したい。

【羽衣side】


部屋で宿題をしていると、
お母さんに呼ばれた。


「羽衣、下のロビーに一ノ瀬くんっていう
お友達が来てるらしいんだけど」


お母さんの言葉に、飛びあがった。


「一ノ瀬くん⁈」


「管理人さん、そう言ってたわよ」


「ちょっと、行ってくるっ!」


鏡でパッと前髪を確認して、
一階のロビーへと向かう。 

一ノ瀬くん、
こんな時間にどうしたんだろう? 

だって、明日は大会なのに!

そう思いながらも、
心臓がどんどんかけ足になっていく。

ど、どうしようっ。
なんだか緊張してたまらない。

心臓がドクドクと、激しく鼓動する。

と、エレベーターのなかでハッとする。

私、スウェット姿だ……

ううっ、
なんで、こんなカッコしてるんだろ。

せめて着替えれば良かった。

そう思ったときには、
エレベーターは一階に到着していた。


「天野っ!」


扉が開くと同時に
一ノ瀬くんの屈託のない笑顔が

飛び込んできた。